いつかは忘れてしまったが、とても寒くて暗い3月の金曜日だった気がする。
僕が小道をスタスタと歩いていると、どこかで見た事あるけどたぶん初めて見る形の石を見つけた。
どこかのオークションに出品すれば1億はすんじゃないだろうか?というほど珍しい形と色の石だ。
しかし、臆病な僕はこう考えた。
「さわった瞬間に変な病気になるかもしれない!」とか「手と石がくっついてはなれなくなり、石を片手に持つ男として今後の人生をエンジョイしなければならない!」とかとか・・・・
僕はその石の前で立ち止まり、とりあえず一服した。頭の中だけが動いて、行動できない。金縛りにあったような感じだ。
情けない話だ。男が得体の知れない「石」の前でボーッと立ってタバコを吸って悩んでいるのだから。
たかが、石じゃないか!何を恐れているのだ!!
・・・・。
よく考えてみれば、僕の人生もそうかもしれない。
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